MTL-HOLLOW JINDAI2-PRM/E MNA (Momose)

「神代」とは、火山灰に埋もれたり沼に沈んだりと、地中で腐敗することなく千年以上埋もれていた木材を指し、「神様がいた時代の木」や「神様に代わった木」という意味を持ちます。本来、タモ材は白い色合いですが、地中深くで長い歳月をかけ材の成分が変化し、深みのある独特の灰褐色の色合いへと変化するそうです。

飛鳥ファクトリーのストック材の中でも特に希少性が高い材となり、その他のスペックを含め、厳選された材を使用し、国内最高峰の技術を落とし込んで製作されたプレミアムモデルに相応しいギターとなります。
各部詳細につきましては下記をご参照下さい！

[ネック]
美しいボディに目が行きがちですが、何とネックにはローズウッド材が使用されています。
最近ではネック材として使用できる十分な厚みと質の良いローズウッド材が少なくなっており、非常に希少になってきております。
ローズネックらしい締まりのある低音と艶やかで豊かな中音域、また、指板にエボニー材を配することで高音域のレスポンスが補正された芯とメリハリのあるトータルサウンドに一役買っています。

[ボディ]
ボディトップ＆バックには神代タモ材を使用し、特にボディトップにはフレイム杢の入った材を使用。
永い年月をかけて変化した深みのある色合いと相まって、落ち着いた神々しい雰囲気を醸し出しています。

また、ボディ内部にはホロウ構造が施されており、タモ（タモアッシュ）材自体はアッシュ（北米産）に近い音質特性を持ちますが、アッシュよりもやや落ち着いたトーン特性で、ホロウボディにより、抜けが良くふくよかで広がりのあるサウンドが得られます。
あえてｆホールを設けないセミソリッド仕様により、強めのドライブサウンドやディストーションサウンドでのハウリングを極力抑え、幅広いミュージックシーンでお使いいただけます。
ボディ淵にはべっ甲柄のバインディングを施したテレキャスターカスタムのルックスに仕上げています。

[ピックアップ / コントロール]
アメリカのノースカロライナ州にあるハンドワイアリングピックアップメーカーMOJOTONE社製「TL ATQ-60」を搭載。
TL ATQ-60は同社製のTL CLONE '52モデルを元にディバイザーが自社製品への組み込みの為に独自に仕様変更したモデルとなり、ランダムポールピース、白の編み糸でブリッジピックアップのコイルを保護するなど60年代の仕様を取り入れ、ミックス時にハムキャンセルさせるためブリッジポジションが逆巻き逆磁極になっています。
各弦の出力バランスを整えられた、太く、深く、奥行きのある中低音域に特性を持たせた落ち着いたサウンドを出力します。

コントロールは1ボリューム、1トーン、3ウェイ・ピックアッセレクターの一般的な配置です。
ブリッジピックアップの逆巻き逆磁極仕様により、ミックスポジション時はハムキャンセルされたローノイズなサウンドを出力します。

[ハードウェア/パーツ]
ペグにはマグナムロック仕様のGOTOH SD91-05M MGを搭載。
高い精度と安定性の他、マグナムロック仕様により、よりスムーズな弦交換を可能にしています。

ブリッジにはディバイザーオリジナルのDTB-1を搭載。
テレキャスターの歯切れの良いサウンドの要因の一つとも言える広い面積のブリッジプレートはそのままに、1弦側のサイドプレートに切り込みを施す事で、リアポジションでのピッキングの際のプレートへの干渉を軽減しています。
また、可変式の3Wayサドルにより、各弦でより正確なオクターブチューニングが可能です。

更にはフレットにはJescar製のEvolution GOLDを使用。
各部ゴールドカラーのハードウェアに合わせた一体感と高級感のあるルックスだけでなく、同社製のニッケルシルバー18%とステンレスの中間の硬度によりロングライフとプレイアビリティを備えています。

その他パーツもオイル漬けの牛骨ナット、CTSポット、スイッチクラフト社製ジャックなど、ハイエンドギターなどにも使用されているパーツを採用しています。

[サウンドインプレッション]
テレキャスターカスタムのルックスですが、ボディ内部にはホロウ構造が施されており、
ソリッドボディのアタック感とレスポンスを残しつつ、アコースティカルな膨よかで広がりのある落ち着いたサウンドを奏でてくれます。
また、エボニー指板/ローズウッドネックで豊かで締まりのある中低音域にしっかりと芯のある高音域で、北米産のアッシュよりも音の重心がやや低めのタモ材がネックのトーンレンジをしっかりと受け止めており、各材の音質特性が上手くブレンドされたリッチなトーンに仕上がっています。ピックアップも中低音域のレンジが広いカスタム仕様が搭載されており、ギターの鳴りをバランス良くしっかりと、また、繊細なピッキングニュアンスもストレートに表現してくれます。
テレキャスターのルックスですが、ジャキジャキとしたサウンドイメージではなく、テレキャスターのメリハリのあるサウンド特性を程よく残しつつも、より太く、中低音域側にトーンレンジを広げたマイルドなサウンドイメージです。