厳選された極上のマテリアルを使用し、技術力を認められたクラフトマンにより丁寧にハンドメイド製作されている“MOMOSE Vintage(モモセ・ヴィンテージ)”ラインナップより、クラシックなスタイルを継承しながらもより高い質とサウンドを追求して製作されているストラトタイプ“MST1-STD/NJ”モデルです。
MST1-STD/NJモデルはアルダーボディとローズウッドのコンビネーションで60年代前半のストラトキャスターサウンドを持つモデルです。指板には今や希少となっているマダガスカルローズウッドをスラブ貼りにし、ボディにはUSアルダー2P材を使用。密度が高く、タイトな音質のマダガスカルローズウッドと、十分にシーズニングされたアルダーによる枯れた中域のコンビネーションがコンディションの良いヴィンテージギターサウンドを彷彿させます。ピックアップにはmomoseオリジナルTWANG60 STを搭載。3弦が巻き弦からプレーン弦に変わっていたこの時代の仕様にあわせて3弦ポールピースの高さを上げてローズウッド指板のストラトキャスターらしいバランスになっています。
[ネック]
サウンドや演奏に大きな影響を与えるネックはしっかりとした剛性を備えつつ、スリムで心地よく手に馴染むフィット感があり、また、ネック裏はサラサラとした質感のサテンフィニッシュで仕上げられており、スムーズな演奏性を確保しています。指板中央部分が肉厚になるよう、贅沢に使用されたスラブボード仕様のマダガスカル・ローズウッドは、より指板材のサウンド・キャラクターを得る事ができると共に、ネックの安定性にも一役買っています。
[ボディ]
バランスの良いトーンレンジながらも、豊かな中低音域を持つアルダーをボディに使用。
サウンドにウォームで落ち着いたトーンを加えています。また、耐久性・メンテナンス性に優れたトップラッカー塗装で仕上げられており、レギュラーカラーのラインナップではアッシュの木目を活かした美しいフィニッシュが魅力です。
[ピックアップ]
ピックアップにはmomoseオリジナルのTWANG 60STを搭載。
アルダーボディ、ローズ指板のサウンド特性を再現するトーンレンジを持ち、密度のある芯を残したタイトでヴィンテージギターの持つ枯れたサウンドを出力しつつも、ピッキングニュアンスやダイナミクスなど、プレイヤーの表現力を再現します。
[コントロール]
1ボリューム、2トーン、5ウェイ・ピックアッセレクターの一般的な配置ですが、 センターピックアップはトーン回路に配線されておらず、用頻度の高いフロント/リアピックアップで独立したトーンコントロールが可能になるよう配線されています。
[ハードウェア/パーツ]
ブリッジはGOTOH社製のGE108TS、ペグにも同社製のマグナムロック機能付きのクルーソンタイプ“SD91”を搭載。ヴィンテージ風のルックスはそのままに、高い精度とチューニングの安定性を備えています。オイル漬けの牛骨ナット、JESCARフレットワイヤー、その他の電装系等にも信頼性の高いパーツを使用しています。
[サウンドインプレッション]
アルダーボディと硬質で密度の高いマダガスカル・ローズウッド材のマッチングにより、豊かで粘りのあるウォームな中低音域と、タイトで抜けが良く、芯の通った高音域が上手くブレンドされた程良いエッジ感を残しつつも、ややダークな落ち着いた深みのあるサウンドが魅力です。タイトなネックポケットの加工・組み込みにより、弦振動をギター全体で感じる事ができる豊かな鳴りとサスティンで、フィーリング面においてもプレイヤーに気持ちの良いフィードバックを与えてくれます。